情報公開

議事録未作成問題

Posted by hsaitoh on 1月 31, 2012
活動報告 / 1 Comment

民主党政権が原発対応事故対応に関係する各種会議など重要な会議の議事録を作成していなかった、いわゆる議事録未作成問題について、所見を述べます。

まず第一に、意思決定のプロセスを記録に残していないことは、国民共有の財産となり得た事故対応の記録を意図的に廃棄したことと同値であり、極めて重大な問題です。

政権与党の政策決定には、常に意味があります。成功した場合はもちろんですが、失敗した場合においても、なぜ間違ったのか、どうしてその選択ではいけなかったのかを検証することによって、より良い政治を実施することができるためです。

しかし、政策決定のプロセスが明らかにされない場合、そのような検証により政治の質を高めることができなくなり、失敗は隠ぺいされ、その失敗の教訓は生かされないこととなります。

私は、これだけの失政を重ねてなお、今回の政権交代には一定の意義はあったと考えています。

すなわち、「ムダ削減による財源ねん出」が不可能だったこと、当初政治主導を標ぼうした政権が、個々の政治家の技量の問題や、そして官僚に代わって政権を支えるスタッフがいなかったことなどにより、官僚に取り込まれていったこと、何よりも、震災対応、原発事故対応において多くの誤りを犯したことなどは、この危機の時代に貴重な時間と資源と引き換えに国民が得た政治的経験として、後世に残すべきです。

しかし議事録がなくては、政策決定が行われた経緯が分からない以上、その政治的経験は単なる浪費に終わって蓄積されることができません。

第二に、社会一般の常識からしても、私の職務経験からしても、官僚が自主的判断により、十を超える重要会議の議事録を、公文書管理法に違反し、作成しないということはあり得ません。

なぜなら会議終了後官僚はその意思決定の趣旨を踏まえながら動く必要がありますし、法の明文の規定に反して議事録を作成しないなどというサボタージュをするということは官僚の行動原理からしてありないからです。役人は、新人時代からメモ取り業務に従事して、それらのことを徹底されます。

とすれば、自らの責任を負いたくない民主党の政治家からの何らかの指示又は示唆により、議事録は作成されなかった可能性が高いと考えられます。

これまでの民主党の行動パターンからすれば、「事務方が議事録を作成しなかった。監督不行き届きで申し訳ない。」という言い逃れをすると考えれられます(既にそのような趣旨の発言をしている閣僚が複数います。)。

鳩山内閣において、原口一博氏が総務大臣として国会審議に遅刻を繰り返した際、事務方に不手際があったとして、国会対応を担当する総務省の官房総務課長はじめ職員数名を異例の時期に異動させておいて、「通常の人事異動」と強弁したことがありました。

責任を事務方に被せ、なおかつ更迭したことを認めないことによって、二重に責任逃れをするありさまを見て、多くの官僚、そして国民が、民主党の限界を悟った瞬間であったと思っています。

議事録未作成問題は、当然国会の場で追及されるべきことですが、このようになってはならないという教訓として、自民党はじめ民主党以外の各政党が深く銘記すべき事件であると思います。

Tags: