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【書籍より】塩野七生『ローマから日本が見える』

Posted by hsaitoh on 7月 13, 2013
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【書籍】ローマから日本が見える

機に直面したときに私たちは、ともすれば旧来の体制を『悪しきもの』『否定されるべきもの』として考えてしまいがちです。ゆえに古くからのシステムを破壊することが改革につながると思うようになるのですが、はたしてそうなのか。

参議院選挙のさなか、21日の投開票日に向けて、各党が「改革」への取り組みを有権者の皆様に訴えています。もちろんわが自民党も例外ではありません。

そこで思い出しますのが、冒頭に引用した、塩野七生氏が『ローマから日本が見える』で問いかけた問題意識です。古くからのシステムを破壊することが『改革』なのかと問われれば、私もやはり、いいえ、と答えます。

塩野氏は同書中でこうも述べられています。

ともすれば改革とは、古きを否定し、新しきを打ち立てることだと思われがちですが、けっしてそうではない。

成功した改革とは、自分たちの現在の姿を見つめ直し、その中で有効なものを取り出していき、それが最大限の効果を上げるよう再構築していく作業なのではないか。

この考え方には、私だけでなく、多くの有権者の皆様が同意されるのではないかと思います。

改革とは、破壊ではありません。わが国の現状を見つめ直し、その中で有効なものと、時代の変化によって機能不全に陥っているものとを選り分け、現在有効なものが最大限の効果を上げるよう再構築していく、その作業こそが、わが国に必要な『改革』と考えます。その営みは、華々しいものでも一過性のものでもなく、地道な、たゆまぬ努力と、理性的な判断とによって積み上げていくべきものです。

歴史上、幾多の危機を乗り越えてきたときと同様に、現在のわが国には、地道でたゆまぬ努力と、理性的な判断力によって裏打ちされた真の改革が必要です。この参議院選挙でも、その改革に参画する能力が「より」高いと考えられる候補者、そして政党はどこかという観点から、ぜひ比較検討していただきたいと思います。

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